2011年4月12日火曜日

東北道にて

4月9日から10日にかけて、関係しているNPO団体の支援物資を仙台に運ぶ4トン車の運転手をしてきました。本当は現地で作業の手伝いをしながらいろいろな情報を得たかったのですが、到着が夜だったことと、トラックを早く返す必要があったために今回はできませんでした。
当日の東北道は時折小雨が降る状態。地震の影響によって道路が波打っている所が多く、運転には気を使いました。被災地復興支援については、今後とも続きますので別に報告させていただきます。
今回は東北道上の停車地点での空間線量について報告します(計器は「はかるくんII」、単位はμSv/h)。
2011/04/09 14:03 佐野SA       0.100
2011/04/09 16:30 安達太良SA    0.797
2011/04/09 17:47 菅生PA       0.089
2011/04/09 19:30 仙台太白区     0.098
2011/04/09 21:00 国見PA       1.217
福島第一原発に直線距離では近い安達太良SAが最も高いと思っていましたが、最も高かったのは帰り道での国見PAでした。この数値で1年間暮らすと積算で8.76ミリシーベルトになり、現在の日本政府のいう「一般人の基準」1ミリシーベルトを大きく超えます。3月15日早朝の2号機圧力抑制室爆発後の放射能雲、その後の雨による北西部高濃度汚染(飯舘村など)が実感されました。国見PAを出てしばらくすると福島市のおびただしい街明かりが見えてきました。
未だに御用学者「専門家」のなかには安全だと言う輩がいます。「ただちに健康に影響しない」というのは「即死しない」と読み替えるというのが冗談ではなくなっている気がします。
歴史的に被害者(国民)の立場にたったことがない「原子力安全委員会」が「積算線量を勘案して」「計画避難地域」という概念を出してきました。公表を止められた気象庁のデータや内部では試算しているであろうSPEEDIのデータを見ればもっと早く決断できたでしょうに。何ヶ月後か、あるいは何年後か、彼らは「内部被曝試算値」を公表するのでしょうか。

4月10日原子力安全委員会速記録(PDF)
SPEEDIによる外部被曝積算線量(3/12~4/5)(PDF)

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