2011年4月20日水曜日

官僚主導国家の顛末

前福島県知事・佐藤栄佐久氏が4月18日に外国特派員協会で行なった記者会見の様子です。
(逐次英訳つき)http://www.videonews.com/press-club/0804/001839.php

以前当ブログでも紹介しましたが、佐藤前知事は国策としてのプルサーマル燃料導入、大店法規制緩和、猪苗代環境保全など多くの点で政府(役人)と対立する存在になっていました。そしてマスコミの収賄スキャンダルと特捜検察による逮捕の結果、知事職を追われ政治的に抹殺されたわけです。
佐藤氏は今回の事故は(1)石橋克彦教授が地震と原発事故の複合を予見して「原発震災」を警告していたにもかかわらず、原発の震災対応基準をしっかりしたものにしなかった点、また(2)当の福島第一原発2号機で電源喪失事故を2010年6月17日に起こしていたにもかかわらず(非常用ポンプがすぐに作動せず原子炉水位が2mも低下)電源の複合化などの対策をとっていなかった点という二点だけでも明白な人災であった、と述べています。
そして、現在の日本国家の体制は官僚主導の「チェルノブイリを起こしたソ連に似た全体主義国家である」とはっきり問題を指摘しています。そして今こそ民主主義をしっかりと日本で確立しなければならない、と述べます。別項で述べますように、細かい点はともかくこの問題意識は正しいのではないでしょうか。

官僚主導体制の重要な要素であるマスコミの官僚体質(宣伝費注入による御用報道)については、フリージャーナリストの上杉隆氏の会見が明らかにしています(なんと鳩山由紀夫前首相主催の4月6日勉強会での講演の様子)。
(YOUTUBE動画6分割されています)http://www.youtube.com/watch?v=O0CRuajD6C8&feature=related

上杉氏は発言に正確さを欠く時があってすべて信用するのもなんですが、独特のユーモアもあって大筋を把握するにはとてもわかりやすい講演です。

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