2011年3月30日水曜日

情報源としておすすめのサイトなど

会員になって数年ですが、元AP通信の記者だった神保哲生氏が始めたインターネット報道機関「ビデオニュース・ドットコム」では、震災以来無料放送で原発事故の現状、想定される事態、原因と背景について詳しく解説がなされています。
http://www.videonews.com/

連日、12日以来放出された放射能による汚染がニュースになっています。相変わらずマスコミに出てくる御用学者たちは空間放射線量を使ってレントゲン一回にも満たないから安全だといっています。雨で水源地にチリが落ちて、河川に流されて浄水場に至ったわけです。乳児の「暫定基準値」100ベクレル/リットルを超える放射能が測定され、ミネラルウォーターが買い占められています。雨は農作物の上にも降り注ぎ、各地のほうれん草など葉物を中心に汚染されたものが報告されています。
わたしたちはこれから長期間にわたって、放射性物質の監視と管理を日常的に続けていかねばならない社会になってしまいました。チェルノブイリの後、当時の西ドイツ政府はやはり空間線量のみ問題にして安全だといっていましたが、やがて牛乳や野菜の汚染が明らかになって、反原発運動が母親たちを中心にして盛んになっていきます。当局はドイツの原発は安全だといっていたのですが、実はチェルノブイリの事故の直後の5月にドイツ国内の原発でも事故によって放射能漏れが起きていて、電力会社は事故を隠していました。市民運動が放射能汚染の調査結果から事故隠しを発見してはじめて電力会社が認めるといった経緯もあって、ドイツでは脱原発が政策としてかかげやすくなっていきます(その後に「温暖化対策」という奇手が推進派から出てくるのですが)。

27日、東電が福島原発2号機の建屋の地下にたまる水を検査したところ、「通常の原子炉内の水」の放射能の「1000万倍の強さ」の放射能を持っていた、と発表しました。夕方になって、保安院は計算が間違っていて1000万倍ではなかった、再計算中と間抜けな発表をしましたが、いずれにしてもそのたまり水の表面の放射線値は計測器の上限値1000ミリシーベルトを振り切ってしまっていることに違いはないという汚染レベルにあります(計測員はあまりのレベルに再計測できずに退避)。

26日の時点で、原子力資料情報室(http://www.cnic.jp/)のストリーム会見で、元格納容器設計者(田中三彦氏、後藤政志氏)が原発事故の初期から何が起きていたと考えられるかを技術的観点から解説しています。
http://www.ustream.tv/channel/cnic-news

日本の原子力安全委員会は20年間準備してきた「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム・SPEEDI」を放射能放出が起きた12日から二週間たっても本格稼働させた結果を発表しておりません。しかし、海外では推定値と断りながらも同様のシステムの算出結果を公開しています。
ドイツ気象庁の発表した放射能雲の到達予測範囲元図のURL(26日付)
http://www.dwd.de/bvbw/generator/DWDWWW/Content/Oeffentlichkeit/KU/KUPK/Homepage/Aktuelles/Sonderbericht__Bild5,templateId=poster,property=poster.gif
米エネルギー省のSPEEDI解析結果(25日付)
http://energy.gov/news/10194.htm

NHKの姿勢が(たぶん水野解説委員を中心にして)変化してきました(山崎記者は相変わらず頓珍漢な「安心」発言が見えます)。つまり東電と心中するしかないという民放の姿勢から、「スポンサーシップから自由な公共放送」(これも現場記者は接待漬けにされて洗脳されているでしょうが)として庶民側に立とうという姿勢が出てくる可能性はあります。ただし、数日前にも水野解説委員は番組中で政府の情報の出し方を批判し、しかし翌日の番組では非常に暗い顔で、政府批判は控えていたといわれていて、つまりは上層部から圧力がかかっているのでしょう。

西ドイツの州議会選挙で国会与党CDUは38%で第一党であるが、なんと緑の党が29%で第二党、社民党が24%で第三党、緑と社民で連立合意できれば緑の州首相が誕生するという。
福島の絶望はドイツで希望となって人類は存続していけるのでしょうか。

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